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出典:映画『雨の中の慾情』公式サイト
今回は、2024年公開の映画『雨の中の慾情』をご紹介します。
『さがす』『岬の兄妹』の片山慎三が監督・脚本を手がけ、漫画家・つげ義春の同名短編を独創性あふれるラブストーリーとして映像化した作品です。
そんな作品のあらすじ・キャスト・みどころについてまとめましたので、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
目次
あらすじ
売れない漫画家の義男は、貧しい北町に暮らしていた。
ある日、アパート経営のほかに怪しい商売をしている大家の尾弥次から、自称小説家の伊守とともに引っ越しの手伝いに駆り出される。
そこで離婚して間もない福子に出会い、義男は艶めかしい魅力を持つ彼女に心を奪われる。
あることがきっかけで、やがて福子と伊守が義男の家に転がり込み、3人の奇妙な共同生活が始まる。
作品情報
【公開】2024年
【製作国】日本・台湾合作
【上映時間】132分
【監督・脚本】片山慎三
【原作】つげ義春
【企画】中沢敏明
【撮影】池田直矢
【美術】磯貝さやか
【編集】片岡葉寿紀
【音楽】高位妃楊子
【キャスト】成田 凌、中村映里子、森田 剛、足立智充、中西柚貴、松浦祐也、梁秩誠、李沐薰、伊島 空、李杏、竹中直人 他
主な登場人物(メインキャスト)
義男(成田 凌)
貧しい北町に住む、売れない漫画家の青年。
福子(中村映里子)
妖艶で不思議な雰囲気の女性。義男が引っ越しの手伝いに駆り出された先で出会う。
伊守(森田 剛)
自称小説家の男。義男の家に転がり込んで来る。
尾弥次(竹中直人)
義男の住むアパートの大家。怪しい商売もしている男。
夢子(中西柚貴)
義男の前に現れる、若い女性。
みどころ
1. 独特な世界観
出典:映画『雨の中の慾情』公式サイト
劇中のほとんどのシーンは、台湾で撮影されています。
昭和初期を感じさせるレトロな町並みや風景が、湿気を帯びた生々しさを感じつつ、不思議な世界観を描いた今作にぴったりマッチしています。
それらによって、衝撃的な内容や場面をより鮮明に映し出します。
部屋の中のインテリアや小物、ファッションもおしゃれなので、ぜひ注目してみてください。
2. 個性的な登場人物
出典:映画『雨の中の慾情』公式サイト
個性的で、作品を観る人を引き付ける魅力のある登場人物もみどころのひとつです。
美しくてどこか掴みどころのない福子。
そんな福子にずっと恋をしている義男。
アグレッシブに生きる伊守。
それぞれの起こす行動や放つ言葉が、“愛”を軸にして激しくも切なく絡み合います。
そのほかにも、怪しい仕事をする尾弥次や、義男の前に現れる若い女性の夢子などのキャラクターも要チェックです。
3. 独創的なストーリー展開&伏線回収
出典:映画『雨の中の慾情』公式サイト
夢と現実を行ったり来たりする、先が読めない独創的なストーリー展開もみどころ。
ラブストーリー・サスペンス・アクション・ヒューマンドラマなど、さまざまな要素が詰め込まれた作品で、観ていていろんな感情が沸き起こります。
さらに、各所に散りばめられた不条理に思えるシーンがあるのですが、それがある場面を起点に違和感が解消されます。
一度観ただけでは分かりにくいところを、後から思い返すと納得がいく構成なので、映画を観終わってからもしばらくは余韻を楽しめます。
こんな方におすすめ
◯伏線回収系のストーリーが好きな方
◯シュルレアリスム作品が観たい方
◯究極の愛を描いた映画が観たい方
原作の購入はこちら
原作が気になる方には、つげ義春さんのイラスト・エッセイを集めたコレクション全9冊セットがおすすめです。
今作のベースとなっている『雨の中の慾情』『夏の思いで』『池袋百点会』『隣りの女』の短編4作品を読むことができます。
まとめ
出典:映画『雨の中の慾情』公式サイト
最後までご覧いただきありがとうございます。
つげ義春のシュルレアリスム短編漫画を映画化したラブストーリーの『雨の中の慾情』をご紹介しました。
今までに観たことがないラブストーリー映画を探している方におすすめの作品です。
今回ご紹介した映画で、日々のシネマライフを満喫してみてはいかがでしょうか。